いつも大体片想い

僕はたぶん、動物好きなタイプの人間だと思っています。
よくある論争の「犬派 VS 猫派」みたいなものは無く、どっちもそれぞれに可愛さがあって、犬飼いたいなぁ、猫飼いたいなぁと思ってはいるけど、旅行とか引越し好きな人間としては、まだちょっと飼うのは難しいよなと思って、ふわふわの毛布とかでどうにか動物欲を抑えています。

ただ、そんな心優しい男なのに、地球にいる野生動物たちはあまり僕のことを好いていなかったり、ただただ馬鹿にしているらしく、先日は野良の子猫を保護しようとして「よしよし、オラが助けてやっぞ」とカカロットぶって助けようとしたら、がっつり指を噛まれて流血して病院に通院していたし、展望台みたいなところに行こうと車を運転していたら、嘘だろってくらい長い蛇がゆっくりと道路を横断しているのを発見して急ブレーキを踏んだら、ヘビが「はぁ?」みたいな顔でこっちを見て、ゆっくりと道路を横断していったり、江別の普通の道を運転していたら、エゾリスが急に横から飛び出してきて、急ブレーキを踏んだり、たぬきが小走りで横断していったり、ジョギングしていたらカラスに頭を蹴られたり、追いかけられたり、ネズミが屋根裏に住んでいたり、トンビにまだ一口も食べていないクレープを奪われたりして、その都度僕は目を真っ黒にして、じーっと下を向いて生きています。

きっと、動物というのは、まさに動物的な勘みたいなもので、恐らく瞬時に上下関係を築くんでしょう。

そういや先日も夜中に目を覚ましたら、屋根裏でごそごそとネズミが何やらを噛んでいて、うるさいなー、夜くらい静かにしてよと思って、ダメ元で「ンニャーーーー!」って猫の鳴き声を真似してみたら、一瞬だけ静かになったかなと思ったら、急に今までの3倍くらいの音で何かを齧り始め、僕はもう嫌になって、諦めて寝ました。