
「器用貧乏」なんて言葉がありますが、まさにその通りでいろいろな仕事をさせてもらっていまして、今回は内装工事とインテリアデザインの仕事についてをまとめてみようと思います。
久々の内装工
「山田さん、内装工事とかって出来ます?」と連絡が来ました。
元々は僕の革の仕事のお客さんだったんだけど、3年くらい前に作ったお店に先日来店してくれて、そのレイアウトとかを気に入って頂けたみたいで、そんなご依頼をいただきました。
「うん、出来ると思うけど、技術とかは全然プロじゃないよ。それでも良い?」と訊いたら「いい」と。
「そんなら頑張ってやるわー」とお答えして、せっせと車に大工道具を詰め込んで、砂川に向かいました。
お店は手前が花屋さんで、奥でエステをされているんだけど、今回は主にその花屋さんの部分をなんかこう、良い感じにしてもらいたい、というご要望だったので、事前に写真を送ってもらいまして、あぁでもないこうでもないと色々と考えておったわけでございます。
Beforeの状態

まず店に入って最初に訊いたのは「このソファって必要?」ってことでした。
お客さんが座る用なら良いんだけど、店主さんが使う為となると、場所も取るし、ちょっと邪魔だなぁと。
そしたら「別に無くしても良いです」と言われたので、奥に引っ込めることにしました。
あとは、左側の棚にエステで使う化粧水などがあって、そこの棚を使ってしまうのが勿体無い為、別の場所に移して、そこにも花を並べようと思った次第でございます。

要望としては、写真右上くらいの壁の空間を埋めて欲しい、というのと、左側の花瓶が飾ってあるところに棚が欲しいと。
そんで、レイアウトとか、照明とかを僕が選んで良いとのことだったので、IKEAで注文していました。
あとはこの写真だとわかりづらいんだけど、この入ってすぐ左側の左側に棚があって、入り口がぎゅっと細くなっているのでちょっと入りづらいなと思ったので、それの配置も変えることにしました。

入口から入って左側の棚。
ここに木で棚を作るんだけど、この時は写真の通り花瓶が並べられていて、なんというか「並べたい」という意志があって並べたわけではなく、「場所が空いてるからそこを埋めよう」といった感じだなと思ったので、この花瓶をずらすことにしました。

オープンして3ヶ月くらいなので、とりあえずあった棚とかを持ってきたそうで、ここのこの感じがすごく乱れている感じがするので、もっとすっきりした見た目にするのと、木で棚を作り、お店の中の色を「白と木目」に統一することにしました。
他には、奥の部屋に棚が欲しいとのことだったので、そちらも木で作ることにして、その棚に載せる箱も購入。
あとは、トイレの天井に棚と、携帯が置けるくらいの小さい棚も欲しいとのことだったので、せっせと作ることにしました。
というわけで、ビフォーとアフター
■正面


■左の棚部分


■左側の棚を正面から


■左側奥の、化粧水などがあった棚と、リボンくるくるマシーン


(ここのBefore写真、撮ってなかった)
今回の要望の中で一番難しかったのが、このリボンくるくるマシーンです。
どうにか良い感じで、使いやすくて、おしゃれなのが欲しいです、と言われたので「まっかせなさい」とか調子の良いことを言っていたけど、なかなかこれは迷いながら、絵を描いたり、ふわふわと想像してみたりしたんですが、自分としても良いものできたんじゃないかなと思っています。
結果、とても喜んでいただきました。
■右側の棚




この棚も結構大事な存在だったので、造りは慎重にしていきました。
なるべく植物に光が当たるようにしたい、とのことだったので、ベニヤとランバーと、1×4を使って作っています。
照明もIKEAがとにかく優秀なので、電球も全て暖かみのある色にして、店全体のライトアップも気をつけました。
奥の部屋とトイレの棚


奥の部屋にこれまたIKEAの収納ボックスを置ける棚を作り、角があぶないので白い「優しさクッション(勝手に命名)」を付けまして、そんでトイレの上部に一段の棚を作ってミッションコンプリートと相成りました。
結論、宿代をケチってはいけない
トータルで4日間掛けての一人工事だったんですが、この内装工事中、店主さんが道外に出張に行くということだったので、「山田さん、もしあれでしたら店で寝てもらっても大丈夫ですからね」と言って頂いていたんです。
基本、車でどこかに泊まりに行くときは、枕、寝袋、エアーマットを車に常備しているんで「ほんと? じゃあ風呂は銭湯があるみたいだし、店に泊めさせてもらうわー」と言って、やったー宿代が浮いたぜぃとか思っていたんだけど、初日はすでに取っていたホテルに泊まり、翌日はお店に寝袋を敷いて寝たけど、朝起きたときの体の倦怠感が半端じゃなく、野犬に追いかけられたタヌキみたいにボロボロになっていました。
なので、それからはホテル泊。
ベッドって本当に素晴らしいなと再認識した4日間でした。